[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)、英国研究・イノベーション機構(UKRI)、AI安全研究所(AI Safety Institute)、Peter Kyle大臣
元記事公開日:
2024/10/15
抄訳記事公開日:
2024/11/22

AIを活用して英国経済の安全な成長を確保する研究プログラム

Research programme to ensure UK economy uses AI to grow safely

本文:

(2024年10月15日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)と英国研究・イノベーション機構(UKRI)、AI安全研究所(AI Safety Institute)、Peter Kyle大臣による標記発表の概要は以下のとおり)

AI安全研究所が実施する、体系的なAI安全確保(Systemic AI Safety)に向けたプログラムによって、ディープフェイク、誤報、サイバー攻撃などのAIリスクに対する社会の耐性を高めることに注力する研究者を、政府が助成することが決定した。この助成金は、英国が経済成長と公共サービスの向上のためにAIの可能性を活用する中で、AIの安全性を確保する研究を推進する。
この制度は、UKRIの一部門である工学物理科学研究会議(EPSRC)および Innovate UKとの提携に基づき、AIの潜在的なリスクから社会をどのように保護できるかに焦点を当てている。また、金融セクターなどでAIシステムが予期せぬ故障を起こす脅威に対処するための研究も支援する。
政府はまた、最も強力なAIモデルを開発している少数の企業を対象とする非常に的を絞った法律を導入し、AIの使用に関する新たな包括的ルールではなく、バランスの取れた規制アプローチを確保する旨約束している。
本プログラムは、医療やエネルギーサービスなどの重要領域における最先端のAI導入の重大リスク特定のための幅広い研究を促進し、潜在的なAIリスクに対処する長期的なツールに転換し得る解決策の特定を目的とする。
AI安全研究所は、本プログラムの開始にあたり、第1フェーズで約20件のプロジェクトにそれぞれ最大20万ポンドの資金提供を検討している。この資金の総額は850万ポンド相当で、今後新たなフェーズが開始されるにつれて追加の資金が利用可能になる。第1フェーズの採択時期は2025年1月が予定されている。

[DW編集局]