[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
マルセイユ免疫学ビオクラスター
元記事公開日:
2024/11/13
抄訳記事公開日:
2024/11/26

「マルセイユ免疫学ビオクラスター」始動

L’immunologie de demain prend vie à Marseille avec la réunion de lancement du projet Marseille Immunology Biocluster

本文:

 首相府医療イノベーション庁(AIS)が国内で5か所の構築を目指している官民共同の医療研究拠点「ビオクラスター」について、このうちの1か所である南部マルセイユの「マルセイユ免疫学ビオクラスター」(MIB)が13日、正式に活動を開始した。MIBが同日に発表した。

 「ビオクラスター」は、政府が2022~26年に総額540億ユーロを戦略投資する計画「フランス2030」の一部、「医療イノベーション計画2030」(IR2030)の一環として行われている拠点形成プログラムである。最先端の医療研究を行える環境としての国際的な魅力を高める目的で、2022年にAISが国内でプロジェクトを公募し、MIBを含む5か所を採択した。このうちMIBには、免疫療法などに特化した官民共同の研究開発の促進が期待されている。

 なおMIB以外のビオクラスター4か所は、▽Brain&Mind(神経学、パリ市)▽Genother(遺伝学、首都圏イヴリー=クールクロンヌ)▽パリ=サクレーがんキャンパス(腫瘍学、首都圏サクレー)▽BCF21(感染症学、南東部リヨン)――である(いずれも通称)。さらに医療研究拠点形成をめぐっては、政府はビオクラスターとは別に、既存の国立大学付属病院を基盤とした「大学病院拠点」(IHU)を19か所整備(うち2か所は将来的な構想)するなどの事業も進めている。いずれもIS2030を財源とする公募プロジェクトで、資金は国立研究機構(ANR)経由で政府から配分される。

[DW編集局]