[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)
元記事公開日:
2024/10/23
抄訳記事公開日:
2024/11/26

2023年人工知能セクター調査

Artificial Intelligence sector study 2023

本文:

(2024年10月23日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)発表の標記報告書の概要は以下のとおり)

本報告書は、297社の人工知能(AI)企業からの回答とAI企業および戦略的関係機関の45件の詳細なインタビューを含む二次データと定性調査の分析に基づいて、英国のAIセクターの大きさとスケールに関する重要な調査結果を提供している。この調査は、2024年初頭にPerspective Economics社が率いるコンソーシアムに、2023年の英国のAIセクターの評価を委託したものである。
前回の調査が2022年に実施されて以来、英国におけるAI活動はすべての主要経済指標にわたって成長している。主な調査結果は以下のとおり。

■ 2022年の調査と比較すると、2023年にはAI企業の総数、収益、雇用、GVA(粗付加価値)がすべて増加している。
・AI企業総数は17%増加(+543)
・AI関連雇用全体は29%増加(+14,500人)
・AI関連の総収益は34%増加(+36億ポンド)
・AI関連の総GVAは約57%増加(+21億ポンド)

■ 収益と雇用の伸びは多角的AI企業によって牽引されている。

・多角的AI企業関連の収益は80%増加(+43 億ポンド)
・多角的AI企業関連の雇用が44%増加(+10,600人)
・多角的AI企業関連のGVAは70%増加(+19億ポンド)

■ AIに特化した企業も雇用とGVAの両方が増加している。
・AI特化企業関連雇用者数は15%増加(3,900人)
・AI特化企業関連GVAは20%増加(+2 億ポンド)

■ AI企業の地域特性はほとんど変わっておらず、ロンドン、イングランド南東部、イングランド東部が中心となっている。
・全てのオフィスの住所の73%がロンドン、イングランド南東部、またはイングランド東部に位置しており、これには企業の登録住所(registered address)の75%と全ての営業所の住所(trading address)の72%が含まれる。

■ 自動車・運輸、エネルギー・公共事業、製造、農業・食品など、特定のセクターにおけるAI活動は、ロンドンと南東部以外の地域でより顕著である(登録企業住所のそれぞれ 43%、41%、38%、35% がロンドン・南東部・東イングランド以外にある)。

■ オンライン調査を実施し、AIに重点を置く企業297社から回答を得た。

・自社の事業におけるAIの将来的な成長と需要の原動力について尋ねたところ、調査回答者の74%がAI製品の開発を将来の主要な成長原動力として挙げた。一方、回答者の53%が株式へのアクセスを成長の主な障壁として挙げた。

[DW編集局]