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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
- 元記事公開日:
- 2024/11/04
- 抄訳記事公開日:
- 2024/12/06
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オープンソースの基盤技術を持続的に発展させるための重要な1歩
Wichtiger Schritt für nachhaltige Weiterentwicklung von Open-Source-Basistechnologie
- 本文:
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(2024年11月4日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)
ソブリン・テック基金(STF)は、オープンソース・エコシステムを強化するために、BMWKが立ち上げたイニシアチブであるが、新たにSovereign Tech Agencyの傘下に法的に統合される。オープンデジタル基盤技術は、ビジネスや学界などで広く利用されていることから、STFとSovereign Tech Agencyの活動は、ドイツと欧州のイノベーション・エコシステムとデジタル主権に大きく貢献している。
ブラントナー(Franziska Brantner)BMWK政務次官は、次のように述べた:「オープンソース・コンポーネントを最新の状態にし、セキュリティを確保する作業は、専任の開発者が空き時間にメンテナンスすることで対応することが多く、通常は報酬が支払われていない。STFは別の方法があることを示し、オープンソースの基盤技術のメンテナンスを専門化した。飛躍的イノベーション機構(SPRIND)の子会社への統合により、STFは、新たな恒久的な拠点を持つことになり、オープンソース・コミュニティも長期的な連絡窓口を持つことになった」。
2022年9月の発足以来、STFの活動はドイツと欧州におけるイノベーションと競争の重要な基盤として、オープンソース・エコシステムを強化してきた。STFは、重要なデジタル基盤技術を特定し、それらの技術の保護とさらなる開発を目的に投資する契約を結んできた。特にスタートアップや中小企業は、無料で入手できる高品質のソフトウェア・コンポーネントの恩恵を受けている。
STFは、3つのオープンソース・コンペティションを立ち上げ、オープンソース・ソフトウエア・インフラの脆弱性を開示して修正するための、バグレジリエンス(Bug-Resilience)・プロジェクトを開始した。さらにフェローシップ・プログラムは、重要なオープンソース・テクノロジーの分野で、主要な責任を持つ開発者、いわゆるメンテナーをサポートしている。
[DW編集局]