（2024年11月12日付、欧州イノベーション工科大学院（EIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

EITディープテック人材イニシアチブの研修生が50万人を超えたことで、新規研修コースを開始する旨発表した。このプログラムは、EITが2023年に開始して以来、2025年までに人工知能、バイオテクノロジー、高度コンピューティング、ロボット工学などのディープテック分野で100万人の研修生のスキル修得を目標に順調に進捗している。

ディープテック・イノベーション（物理、生物、デジタルの領域に科学と工学の分野を組み合わせた最先端の技術ソリューション）は、最も差し迫った世界的課題に対するソリューションを生み出す上で不可欠である。しかし、欧州には、グリーン化・デジタル化の実現に向けて新技術の適切な活用に必要な人材と熟練した労働力が不足している。欧州最大のイノベーション・エコシステムであるEITは、欧州委員会の新欧州イノベーションアジェンダ（2022年）に沿って、EITディープテック人材イニシアチブを通じて、すべての加盟国で強力なディープテック人材プールを育成し、欧州におけるディープテックの専門能力を高め、イノベーションを加速し、最も差し迫った世界的課題に取り組む。

EIT ディープテック人材イニシアチブは、参加者の目標設定と研修に加え、各組織を結集して、新規コース、研修、スキル開発プログラムの策定に資金を提供している。2024年度の研修提案公募では、欧州全土におけるディープテック教育とスキル開発の未来を切り開く目的で15件のプロジェクトを通じて42の組織を助成する。ファンディング対象プロジェクトは、ディープテック分野で少なくとも7,500人以上の研修生の教育を目指している。

[DW編集局]