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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省(MESR)
- 元記事公開日:
- 2024/11/12
- 抄訳記事公開日:
- 2024/12/12
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2024年上海分野別ランキング、フランスの高等教育機関が数学等で上位にランクイン
- 本文:
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(2024年11月12日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)
2024年上海分野別ランキングでは、50分野で83のフランスの高等教育機関がランクインしており、機関数ではフランスは中国、米国、英国に次いで世界第4位である。
このランキングでは、パリ・サクレー大学が2位、パリ・シテ大学が6位にランクインするなど、最も多い29の機関がランクインしており、数学におけるフランスの成績が際立っている。そのほかフランスの機関としては、薬学でパリ・シテ大学が6位、生態学でモンペリエ大学が7位、海洋学ではソルボンヌ大学が8位、物理学でパリ・サクレー大学が8位にランクインし、また機械工学は力強い躍進を遂げ、25位にランクアップした国立科学応用研究所(INSA)リオンを含む9機関が新たにランクインした。
地球科学では、フランスの5機関が世界のトップ30の中にランクインし、それぞれ生態学で4機関、数学で4機関、物理学で3機関となっている。
34の機関が少なくともトップ100の1つにランクインしており、なかでもパリ・サクレー大学は23の分野、パリ・シテ大学は22の分野、ソルボンヌ大学とグルノーブル・アルプ大学は10の分野、パリ科学大学は7の分野でそれぞれ世界のベスト100大学にランクインしている。
これらの成果は、グローバルな競争においてフランスの機関が示す確固たる位置を表しており、社会経済的なニーズに密接に関わる分野で、世界最高水準の高等教育と研究を提供するために、主要な大学を中心に国立研究機関、工学系グランドゼコール、ビジネススクールを結集する10年以上にわたって展開してきたサイト戦略を強化するものである。
パリ・シテ大学は、フランスの大学として初めて様々な41の分野でランクインし、2023年のランキングと比較して11ポイント上昇したことに注目すべきである。最後にIdEx(「イデックス)を授与されたすべての機関が、分野別トップ100に少なくとも1回は登場する。
パトリック・エゼル大臣は、これらの成功が複数年研究計画法と5か年投融資計画「フランス2030」による研究開発を変革する政策と研究への多額の投資の成果であり、公的機関間のシナジーを強化し、民間セクターとの連携を強化するダイナミズムも表していると評価している。
<解説>「上海ランキング」とは
中国上海交通大学が2017年から実施している高等教育機関のランキング。5つの領域(工学、自然科学、生命科学、医学、社会科学)における55の科学分野(2023年の新分野は繊維科学・工学)に分け、高等研究機関の研究活動を評価することを目的としている。 [DW編集局]