[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2024/11/08
抄訳記事公開日:
2024/12/12

エゼルMESR大臣、「欧州研究競争力基金」の創設を提唱

À Berlin, Patrick Hetzel plaide pour un « Fonds européen de recherche et de compétitivité »

本文:

(2024年11月8日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)

科学とイノベーションのための主要な年次イベントである「ベルリンの壁崩壊科学サミット(Falling Walls Science Summit)」に参加するためにベルリンを訪れた際、パトリック・エゼルMESR大臣は、フランスの研究の魅力と影響力を強調した。

今回の訪問は、大臣就任以来初めてとなる外国訪問であり、特に研究とイノベーションの分野における仏独協力の強化に対する大臣のコミットメントを表している。

この機会を捉え大臣は「研究競争力基金(Fonds de recherche et de compétitivité)」を提案し、研究に対する欧州の支援の維持を呼びかけた。

欧州中央銀行(ECB)の元総裁ドラギ氏による最近の報告書は、欧州連合(EU)が科学技術の面で競合国に後れをとるリスクを強調しているが、欧州の野心的な研究・イノベーション政策のためには基礎研究への支援が不可欠である。

この戦略的優先事項は、2025年夏までに予定されている次の欧州財政枠組みに関する議論や、研究とイノベーションのための将来の枠組み計画に関する議論に取り入れて行かなければならない。

この「欧州研究競争力基金(Fonds européen de recherche et de compétitivité)」は、以下の戦略的目標を達成することを目的としている。

▽科学的卓越性の支援について、基礎研究の発展、研究者の流動性の促進、研究インフラの強化を図ること。
▽EUの自立のため、その戦略的セクターに向けて研究とイノベーションを導いていくこと。
▽設計から市場投入までのイノベーションチェーン全体を包含する形で統合産業政策の中に研究とイノベーションを位置付けること。
▽的を絞った国際協力を促進し、将来の欧州のセクターに影響を与える戦略的な分野を優先すること。

[DW編集局]