（2024年11月21日付、EU統計局（Eurostat）の標記発表の概要は以下のとおり）

2022年、EUの市場生産企業（Market Producer）の1％が域外国の支配下にあった。半数以上の63％は他のEU諸国の機関によって支配されており、一方37％はEU域外に居住していた。

数は少ないものの、外資系企業はEU経済に大きく貢献しており、EUの生産者市場における付加価値の24%を占めている。外資系企業による付加価値が最も高かったのは、アイルランド（71%）、ルクセンブルク（55%）、スロバキア（52%）であり、対照的に、付加価値の割合が最も低かったのは、フランス（16%）、ドイツ、イタリア（ともに17%）であった。

企業数では、外資系企業の割合が最も高かったのはルクセンブルク（28％）で、次いでエストニア（11％）、ポーランド（8％）となっている。一方、ベルギー（0.1%）、イタリア（0.3%）、フランス（0.4%）ではシェアが最も低かった。

従業員と自営業者で見ると、外資系企業はEUの雇用の15％を占めた。最も高い割合を記録したのはルクセンブルク（44％）、ポーランド（34％）、スロバキア（28％）である。一方、ギリシャ（7％）、キプロス（9％）、イタリア（10％）では、外資系企業による雇用は10％あるいはそれ以下となっている。
（用語）Market Producerとは生産物のほとんどまたはすべてが市場に出回る機関または企業を指す。
https://ec.europa.eu/eurostat/statistics-explained/index.php?title=Glossary:Market_producer

[DW編集局]