[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)
元記事公開日:
2024/11/20
抄訳記事公開日:
2024/12/17

オンライン安全性の戦略的優先事項に関する声明案

Draft Statement of Strategic Priorities for online safety

本文:

(2024年11月20日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)発表の概要は以下のとおり)

2024年11月20日、DSITはオンライン安全性に関する戦略的優先事項声明(Statement of Strategic Priorities: SSP)の案を発表した。この声明を出す権限は、オンライン安全法2023(Online Safety Act 2023)によって定められており、政府によるこの権限の行使は今回が初めてである。

この優先事項は、独立規制機関であるOfcom(Office of Communications)によるオンライン上の安全を確保する機能と相互に関係している必要がある。したがって、この声明は、既存の規制枠組み内で捉えられる優先事項に重点を置いている。Ofcomは、規制機能を行使する際にこれらの優先事項を考慮しなければならない。

◇戦略的優先事項の概略:

・安全性の設計
すべてのユーザ、特に子供に安全なオンライン体験を提供し、女性や女児に対する暴力に対処し、詐欺、子供からの性的搾取や虐待、違法な偽情報などの違法コンテンツ・活動が規制から逃れられる場をなくすように、安全性を設計に組み込む。

・透明性と説明責任
オンラインの安全性確保の成果を実現し、サービスへの信頼を高め、ユーザに安全な体験を提供するための根拠となる基盤を拡大するために、業界の透明性と説明責任を確保する。

・機動的な規制
規制に対する機動的なアプローチを提供し、AI生成コンテンツなどの新たな危害への監視・対処が堅牢で、オンラインでの危害を可能にする技術に対する抵抗力を強化できる枠組みを確保する。

・包摂性と強靭性
偽情報を含む潜在的な危害に対して強靭性があり、包摂的で、確かな情報に基づく、活気あるデジタル社会を創造する。

・技術とイノベーション
オンライン安全技術のイノベーションを促進し、ユーザの安全性を向上させ、成長を促進する。

[DW編集局]