[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)
元記事公開日:
2024/11/21
抄訳記事公開日:
2024/12/18

王立航海学会の年次リーダーシップセミナーにおけるヴァランス科学担当閣外大臣の講演

Lord Vallance speech at the Royal Institute of Navigation's annual leadership seminar

本文:

(2024年11月21日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)およびヴァランス卿による標記発表の概要は以下のとおり)

王立航海学会(RIN)は、強靭性のある測位、航行、タイミング(PNT)のための、世界初となるベストプラクティス原則とチェックリストを発表した。

新しい指針とチェックリストは、PNTリスクを評価して軽減する方法、堅牢な緊急時対応計画を策定する方法、革新的なPNT技術に投資する方法について、明確で実用的な助言を提供している。

DSITは、RINと協力して原則と指針を策定し、その作業の一部資金支援も行った。科学担当大臣のパトリック・ヴァランス卿は標記講演の中で次のように述べ、PNT強化へのさらなる協力を呼びかけた。

「英国と世界は数十年にわたり、米国がGPSを世界に無償提供することに頼ってきた。しかし、これらのシステムには多くの危険と脅威があり、これは1年以上前に認識され、2023年にはPNTは国家リスク登録簿で独自のリスクとして認識された。衛星が提供するPNTが長期間失われると、その影響は極めて深刻なものとなる。もちろん、我々は GPS を使い続ける。しかし、我々が代替のPNTシステムを開発するのを世界が興味を持って見守っていることも知っている。」

「PNT事務局はすでに、米国、欧州、カナダ、日本、韓国、オーストラリア、その他多くの国のパートナーと詳細な話し合いを行っている。この枠組み実装の進捗状況に関する4つの具体的な最新情報を述べる。

 国立のPNT事務局には十分なスタッフが配置されており、政府全体から資金が提供されている。これは政府全体の取り組みの成果であり、重要な一歩である。
 政府は国家タイミングセンター研究開発プログラムの予算を3,000万ポンドから6,270万ポンドに増額した。
 英国灯台管理局(GLA)と協力し、英国向けの強化された長距離ナビゲーション・システムのモデルを作成した。これにより、陸、空、海をまたいでPNTが提供されることになる。歳出見直しの第2フェーズに従い、国立タイミングセンターと新eLORANタワーの第1号が2027年1月までに初期運用能力を達成することを目指す。
 RINが強靭性のあるPNTのベスト プラクティスの原則に関して行った作業に注目し、支持する。PNTとは何か、どのように使用されるのか、PNTが失われると重要な国家インフラや経済、社会にどのような影響が及ぶのかについては、多くの場面で理解が不足している。」

[DW編集局]