[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/11/27
抄訳記事公開日:
2024/12/24

「研究インフラへのアクセスに関する憲章」の改訂

Revised Charter for Access to Research Infrastructures to foster open science, innovation, and research security

本文:

(2024年11月27日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は「研究インフラへのアクセスに関する憲章(Charter for Access to Research Infrastructures)」の改訂版を公表した。この憲章には、各研究インフラがアクセス・ポリシーを定める際に参考として使用できる、非規制的な原則とガイドラインが規定されている。これは、「研究インフラに関する欧州研究圏(ERA)政策アジェンダ」アクション(2022~2024年)の主要な成果である。

2015年に発表された元の「研究インフラへのアクセスに関する欧州憲章」を受け継いで改訂された憲章は、ユーザーを中心に据え、EU全体で急速に進化する研究インフラの状況を反映している。

◼️ オープンサイエンスとFAIR原則の推進

改訂された憲章はオープンサイエンスを推進し、知見、研究成果、ツールの透明性のある共有を提唱している。また、FAIR(検索可能、アクセス可能、相互運用可能、再利用可能)の原則の遵守も強調し、研究データと成果が広くアクセス可能、使用可能、再現可能であることを保証する。

◼️ 研究セキュリティと戦略的自律性の強化

改訂された憲章は、EUの研究とイノベーションに対するグローバルなアプローチに沿って、経済安全保障と研究セキュリティ、そして開かれた戦略的自律性を強調している。これにより、各研究インフラは、最高水準のセキュリティと完全性を維持しながら、新たな機会と課題に取り組むことができるようになる。

◼️ 新規ユーザーへの適応

イノベーションや起業家育成における研究インフラの役割が拡大していることを認識し、改訂された憲章では、特に産業界や中小企業(SME)からの新規ユーザーのニーズを考慮し、彼らが最先端の施設や専門知識にアクセスできるようにする。

[DW編集局]