[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2024/12/04
抄訳記事公開日:
2024/12/27

NSTCが民生用地球観測計画2024を公表

2024 National Plan for Civil Earth Observations

本文:

(2024年12月4日付、国家科学技術会議(National Science and Technology Council:NSTC)の標記発表の概要は以下のとおり)

地球観測(Earth Observations:EO)は、気候変動、異常気象や火災、食糧と水の安全保障、災害対応、環境正義と公平性、宇宙天気など、現代の最大の課題に対する国や地方の計画や対応に役立つ。民生用の地球観測能力は、技術の進歩を活用し、民間セクターでのイノベーションと投資を加速し、部門横断的で国際的なパートナーの能力を育成しながら、気候や環境の変化をよりよく理解し、監視し、適応するために極めて重要である。

このような背景から、NSTC下の地球観測グループ(USGEO)小委員会は、2010年米国航空宇宙局認可法に基づき、「2024年版・民生用地球観測のための国家計画」を作成した。

本計画は、地球データへのアクセスを向上させ、地球規模の変化に対応するために、民生EO を有効活用し、米国のリーダーシップを維持するためのビジョンを示している。本計画は、次の3つの包括的原則に基づき策定された。
① 連邦政府機関およびEO関連セクター全体の地球観測サービスの統合を図る。
② EOデータの完全性と長期的な品質を確保する。
③ EOにおける政府の基盤的サービスを継続的に提供する一方で、商用のデータとサービスの利用を拡大する。

本計画は、以下の3つの目標を設定している。
▽目標1. 科学的根拠に基づく気候変動緩和・適応活動の推進
▽目標2. 環境モニタリングと管理の強化
▽目標3. 人間の健康と安全の向上

さらに、本計画は、以下のようなイニシアチブであらゆるセクターの取組みを促進する。
イニシアチブA.: 持続可能な観測・監視システム能力
イニシアチブB.: 地球観測データへの公平なアクセスと倫理的な利用
イニシアチブC.: 多様性の向上とステークホルダーの参画の拡大
イニシアチブD.: 国家安全保障アプリケーションへの地球観測の統合の拡大
イニシアチブE.: 国内外のパートナーとの協力
イニシアチブF.: 世界的・地域的リーダーシップの強化
イニシアチブG.: EOE人材の育成
イニシアチブH.: 地球観測システムの継続的評価

[DW編集局]