[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学技術会議(CST)
- 元記事公開日:
- 2024/11/28
- 抄訳記事公開日:
- 2025/01/07
-
革新的科学技術企業のスケールアップ資金調達に関する科学技術会議(CST)の助言
CST advice on scale-up finance for innovative science and technology companies
- 本文:
-
(2024年11月28日付、科学技術会議(CST)の標記発表の概要は以下のとおり)
英国全土でベンチャーキャピタルから支援を受ける企業が750社を超えており、それぞれが2,500万ドル以上の収益を生み出すまでに成長している。この革新的なスケールアップ企業の成長パイプラインは、英国の幅広く奥深い研究開発システム、世界クラスの科学、エンジニアリング、技術の人材、そしてますます成熟し成功しているベンチャーキャピタル・セクターを基盤として構築されている。
英国のイノベーション経済はスタートアップ段階から脱し始めているが、官民市場の資産クラス全体にわたる英国の4.6兆ポンドの官保険・年金基金の資産を開放するには、さらなる施策が必要である。これは、革新的な企業がグローバルな主要企業になるために、引き続き直面する規模拡大の課題の一部に対処するために非常に重要である。
今回のCSTの助言レターは、最新の証拠、有望な開発の例、そして規模の拡大を達成するための次のような5項目の提言を示している。
・ 財務省(HMT)、ビジネス・通商省(DBT)、科学・イノベーション・技術省(DSIT)は、スケールアップ資本のより即時の選択肢を創出するため、年金基金改革を支援する取り組みを加速すべきである。
・ HMTは、官民市場のつながりを改善すべきである。革新的な企業への資本へのアクセスを増やし、民間市場の資産クラス全体で投資家と起業家の両方が利用できる選択肢の多様性に対する認識を高めるべきである。
・ DSITは、DBT、教育省、内務省、HMTと協力し、国内の人材に必要な専門スキルを育成し、資本配分、調達、運営管理、政策立案の分野で世界クラスの国際的な人材を惹きつけるための条件を継続的に整えるべきである。
・ DSITと内閣府は、データとAIを賢く活用することにより、公共サービスのデジタル変革支援するために必要な重要な国家インフラを構築するために、それぞれの権限を活用すべきである。
・ 政府は、その招集能力を活用して、戦略的に重要な領域においては特に、投資機会に関する認識を高め、制度金融の開放を支援するべきである。 [DW編集局]