[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2024/12/04
抄訳記事公開日:
2025/01/10

キャンパスの安全・安心を強化するためのミッションの立ち上げ

Lancement de la mission pour renforcer la sécurité et la sérénité sur les campus

本文:

(2024年12月4日付、高等教育・研究省(MESR)の標記発表の概要は以下のとおり)

パトリック・エゼルMESR大臣(当時)は、11月19日のロードマップで提示されたコミットメントに従って、公立高等教育機関内における安全・安心を確保することに特化したミッションを12月4日に正式に立ち上げた。

ここ数年、大学やグランゼコールは、秩序の面でますます複雑で多様な状況に直面しており、機関の長がその責任を果たすことが難しい場合がある。

これらの状況には、とりわけ、器物損壊、言葉による暴力または身体的暴力の行為、性的暴力およびジェンダーに起因する暴力が含まれる。

場合によっては、これらの問題は、学生が良好な環境で勉強を追求し、教員が公共サービスの使命を遂行するために不可欠な安心できる雰囲気を深刻に損なうまでになっている。

このような状況は、これらの問題に効果的に対応するうえで、現在の法的手段が適切であるか、疑問を投げかけている。

大臣から託されたミッションは、次の目的を達成できるよう対応することとなる。

▽法的ツールとの関係において実際取られている慣行が適切であるかを評価し、改善するための推奨事項を作成する。
▽高等教育機関が安全・安心に関わる内部戦略を策定するためのフレームワークを策定する。
▽行為の多様性が増加に適合した懲戒プロセスを提案する。

このミッションは、以下の専門家に共同で委任される。

▽カレド・ブアブダラ(Khaled Bouabdallah):オック地域圏アカデミーの高等教育・研究・イノベーション担当副学区長、サンテティエンヌ大学およびリヨン大学の元学長であり、2018年まで大学学長会議(CPU)の副議長を務めた同氏は、高等教育機関と研究機関に特有の運用上および戦略上の問題に関する高い専門知識をもたらす。
▽ピエール・アルノー・クレッソン(Pierre-Arnaud Cresson)は、民間部門のセキュリティ、内部統制、ガバナンス問題の専門家で、大規模な国際グループ(三菱、ロケット、ジェムアルト、フォルシアなど)の監査および内部統制における豊富な経験を持つ同氏は、特にガバナンスと内部プロセス管理の観点から組織化の方法とツールの評価と改善に対する経験をもたらす。

このミッションは、2025年3月末までに完了予定である。

エゼル大臣は、近年、高等教育機関で生じているさまざまな問題は現在のツールが不十分であることを示しており、このミッションは、多元主義、学問の自由、表現の自由の尊重を完全に保証しつつ、安全・安心を維持するために必要な手段を機関の長に提供することを目的としていると述べた。

[DW編集局]