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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学技術政策局(OSTP)
- 元記事公開日:
- 2024/12/18
- 抄訳記事公開日:
- 2025/01/17
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連邦政府、シスルナ(Cislunar)空間における米国の科学技術リーダーシップを推進するための新施策を発表
- 本文:
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(2024年12月18日付、大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)の標記発表の概要は以下のとおり)
米国は、特にシスルナ空間(対地同期軌道以遠の、月を含む地球-月系の広大な空間)において、エキサイティングな可能性の時代を迎えている。本日OSTPは、2022年11月の国家シスルナ科学技術戦略で概説された目標を推進するため以下の施策を発表した。
1. OSTPは、月面上での基準システムの確立に関する史上初の米国政府政策覚書を公開した。同システムに関する共通の理解は、地球の場合と同様に、安全な航行、科学的発見、および商業活動にとって不可欠である。例えば、宇宙状況認識は、オペレーターに係わらず、全ての有人・無人車両の位置の明確な記述能力に依存する。本覚書は、米国航空宇宙局(NASA)に対し、連邦機関および国際的パートナーと協力して、2026年12月31日までに月基準システム確立のための実施計画を策定するよう指示しており、天体時間標準化に関する方針を補完するものである。
2. OSTPは、シスルナ空間における米国のリーダーシップを支える特定の科学技術目標の進歩を推進するため「国家シスルナ科学技術行動計画」を発表した。同計画は、シスルナ空間における責任ある、平和的かつ持続可能な探査と利用を可能にするために、米国政府が今後5年間に取るべき具体的な行動を概説したものである。その具体的行動は、国家シスルナ科学技術戦略で概説された目標を前進させるものであり、以下を含む:
▽シスルナ空間における長期的成長を可能とする研究開発の支援
▽同空間における国際科学技術協力の拡大
▽宇宙状況認識能力のシスルナ空間への拡張
▽スケーラブルで相互運用可能なアプローチによるシスルナ空間における通信および測位・ナビゲーション・タイミング(PNT)機能の実装 [DW編集局]