（2024年12月9日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）、保健・社会福祉省（DHSC）、Merron政務次官、Vallance卿によるの標記発表の概要は以下のとおり）

英国とスイスは、このほど両国間の科学研究協定を更新し、公衆衛生の向上からグリーンエネルギーへの転換に至るまで、今日の最も差し迫った課題のいくつかに焦点を当てた取り組みを行うことで合意した。

科学とイノベーションに関しては、英国とスイスは自然なパートナーである。両国には、欧州の研究大学トップ20校のうち10校が拠点を置いている。両国の最も優秀な人材間のより緊密な関係を支援するために、Innovate UKとスイスのイノベーション機関であるInnosuisseはこのほど、英国とスイスの11件の研究プロジェクトに対して約800万ポンドの資金助成を共同で行った。

これらは、人工股関節や人工膝関節の置換手術中の感染を防ぐことができる新しい抗菌コーティングの研究から、量子技術を使用して偽造防止、製造品質管理などに使用できる新世代の安価な特殊センサーの開発まで多岐にわたる。これらのプロジェクトは、英国とスイスの企業、研究機関、大学を結集させる。

両国はライフサイエンス分野でも世界的に重要なプレーヤーである。英国のライフサイエンス・セクターは1,080億ポンド相当規模で、スイスにはロシュやノバルティスなどの大企業が拠点を置いている。本日、両国はライフサイエンス分野における強固な立場を活かして、英国とスイスの臨床試験を支援するため、新たな800万ポンドの共同ファンディングによる公募を展開する。これにより現在両国の患者を悩ませているさまざまな疾患に対する新たな治療法や診断法が実現する可能性がある。

[DW編集局]