[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2024/12/17
抄訳記事公開日:
2025/01/20

反ユダヤ主義には、断固として反対する

Özdemir: Müssen Antisemitismus kompromisslos entgegentreten

本文:

(2024年12月17日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

2021年以降、BMBFは、反ユダヤ主義研究のプロジェクトに、1,200万ユーロの資金を提供してきた。今後の資金調達フェーズでも同じレベルで継続する予定である。プロジェクトが申請可能な資金調達のガイドラインは、2024年12月16日に公開された。資金提供の焦点の1つは、イスラエル関連の反ユダヤ主義である。

オズデミル(Cem Özdemir:)BMBF大臣は、次のように説明した:「反ユダヤ主義研究情報センター(RIAS)によると、2024年前半にベルリンだけで1日平均7件の反ユダヤ主義による事件が発生している。これを受け入れることはできない。ドイツ基本法は、差別や暴力から人々を守ることを我々に義務付けている。研究は反ユダヤ主義の原因をより深く理解するのに役立ち、ユダヤ人に対する集団によるこの忌まわしい形態の敵意を防ぎ、闘うための深い知識を提供する。BMBFは、反ユダヤ主義研究者を引き続き支援し、研究者が特にイスラエル関連の反ユダヤ主義とソーシャルメディアの役割に焦点を当てることを明確に奨励したいと考えている」

BMBFは、「反ユダヤ主義の現状と課題」という資金調達ガイドライン(2021-2025年)に基づき、大学および公的研究機関の10の研究ネットワークに、1,200万ユーロの資金を提供している。プロジェクトでは、ユダヤ人の日常生活の教材、反ユダヤ主義事件の法的取り扱いに関する勧告、反ユダヤ主義に批判的な教師のトレーニングための勧告が作られ、インターネット上でのユダヤ人憎悪に対抗するコーチング方法が作成され、テストされ、評価された。これらのプロジェクトは、政治と社会が科学的知見に基づいて、反ユダヤ主義の言動に適切に対応し、それらに効果的に対抗するための助けとなっている。

新しいプロジェクトでは、2023年10月7日のハマスのイスラエルへのテロ攻撃以来、再び顕著になってきたイスラエル関連の反ユダヤ主義と、反ユダヤ主義的の立場・見方の拡散に対するソーシャルメディアの役割を採り上げる。そのためには、基礎研究と応用研究の両方を強化する必要がある。

[DW編集局]