[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/12/16
抄訳記事公開日:
2025/01/22

NSF、国立量子バーチャル研究所プログラムに6つのパイロット・プロジェクトを採択

Final 6 pilot projects selected for NSF National Quantum Virtual Laboratory

本文:

(2024年12月16日付、国立科学財団(National Science Foundation: NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは、エネルギーと物質の量子特性を実用レベルで活用するための技術的課題に取り組むため、6つのパイロット・プロジェクトを立ち上げた。これは、研究者が米国のどこにいても専門のリソースにアクセスでき、量子技術開発を加速できるというNSF国立量子バーチャル研究所(NSF National Quantum Virtual Laboratory: NSF NQVL)イニシアチブにより支援されるもので、NSFが8月に発表した5件のプロジェクトに次ぐものである。

各プロジェクトには12か月で100万ドルの資金提供がなされ、現実世界でのテスト環境を作り出し、量子関連技術の進歩を推進する。各プロジェクトは「量子もつれ」のような量子現象を利用する機能的技術を生み出すのに必要なツールへの分散アクセスを提供する手法を探索する。量子現象は、実質的に侵入不可能なセキュリティを有するネットワーク、現在の難解な問題を解決できるコンピュータ、分子レベルの情報を医師に提供するバイオメディカルセンサーなどに活用可能である。しかし、そのような技術をテストするには、まだ多くの作業が必要である。

NSF NQVLは将来の量子ベース業界のためのリーダーを育成するため、労働力訓練や教育の機会も提供する。

計11のパイロット・プロジェクトは、最新の公募に応じて、提案書の提出を求められている。これらの公募は、デザインや量子テストベッドを使用した量子ベース技術の試作品の製作を通して、プロジェクトを次の段階へ進めることを目的とする。

[DW編集局]