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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2024/12/16
- 抄訳記事公開日:
- 2025/01/23
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マイクロエレクトロニクス・イノベーションの研究から生産への移転を推進
Özdemir: Wir bringen Mikroelektronik-Innovationen aus dem Labor in die Fabrik
- 本文:
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(2024年12月16日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
BMBFは、欧州連合(EU)および連邦州と共に、マイクロエレクトロニクス・ドイツ研究機構(FMD)に、7億ユーロ以上を投資する。FMDのパイロットラインAPECS(電子部品・システムの先端パッケージング)で、欧州産業向けのチップ・イノベーションを開発する。
パイロットラインは、EUチップ法の中核をなすもので、これにより欧州の研究機関の能力が大幅に向上し、研究所からチップ工場への移転が推進される。
オズデミル(Cem Özdemir)BMBF大臣は次のように説明した。「BMBFは、EUや連邦州と共に、パイロットラインAPECSを通してFMDに投資している。同時に、高度先進パッケージング用の新しい装置を使って、ユーザー業界が必要とする明日のマイクロエレクトロニクスのためのイノベーションを開発している。これにより、未来技術のためのノウハウの開発が加速される。このノウハウがなければ、「メイド・イン・ジャーマニー」の機械、工場、車両、通信ネットワーク、医療技術は、特にヘテロ・インテグレーションやチップレットの分野において、将来的に競争力を失うことになる。そのため、パイロットラインAPECSは、企業と緊密に協働し企業が自社製品に新技術を実装できるように、拠点としてのドイツにおける技術主権と価値創造を強化する」
FMDはフラウンホーファー協会の11の研究所と、ライプニツ協会の2つの研究所、ベルリン・フェルディナント・ブラウン研究所(FBH)とハイパフォーマンス・マイクロ・エレクトロニクス・イノベーション研究所(IHP)の連合体である。
チップレットを実際にチップに組み立てるには、いわゆる高度先進パッケージングが用いられるが、パイロットラインAPECSには、FMDに加えて、欧州全土の研究機関が参加している。
パイロットラインAPECSは、欧州のパートナーシップである“Chip Joint Undertaking”と、8つの加盟国によって資金提供されている。ドイツの資金の3分の2は、BMBFによって提供され、3分の1は、バーデンヴュルテンベルク州ほかの8州によって資金提供されている。
[DW編集局]