[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国原子力公社(UKAEA)
元記事公開日:
2024/12/12
抄訳記事公開日:
2025/01/24

IBM、STFC、UKAEAが核融合エネルギー設計で協力

IBM, STFC and UKAEA collaborate on fusion energy design

本文:

(2024年12月12日付、英国原子力公社(UKAEA)の標記発表の概要は以下のとおり)

公的機関である、UKAEAと英国科学技術施設会議(STFC)のハートリーセンターは、先駆的技術企業であるIBMと提携し、将来の実験用核融合発電所の設計に取り組む。

核融合エネルギーの研究と提供を担当する英国の国家機関であるUKAEAは、プログラムの要件、当該分野の専門知識、および欧州トーラス共同研究施設(JET)[編集局注:英オックスフォードシャーで2023年まで稼働していた核融合実験炉]とMAST-U[編集局注:英国の国立核融合実験MAST Upgrade(Mega Amp Spherical Tokamak)]の装置から選定されたデータを提供する。

IBMは、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、人工知能(AI)、量子技術のパイオニアとして、HPC、超大規模AI、その他のデジタル・ソリューションを業界や公共部門に提供してきた実績で知られるSTFCのハートリーセンターと協力し、比類のないデジタル専門能力をこの提携に提供する。

このコラボレーションでは、IBMとSTFCのAIに関する専門能力とUKAEAのデータおよびモデリング能力を活用し、核融合実験データの基本的なダイナミクスを学習できる「基礎モデル」を作成する。

この提携は、3つの組織の核融合科学者とAIの専門家を結集し、核融合発電所の設計と実験施設の運用にAIを適用する上で画期的な進歩の推進を目指す。

[DW編集局]