[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2024/12/10
- 抄訳記事公開日:
- 2025/01/29
-
AIファクトリーがドイツと欧州にとって大きな前進となる
- 本文:
-
(2024年12月10日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州高性能コンピューティング共同事業(EuroHPC JU)は12月10日、欧州に新たに7つの「AIファクトリー」を設けると発表した。そのうちの一つがガウス・スーパーコンピューティング・センターに所属する3か所の連邦高速計算センターの一つであるシュトゥットガルト大学高性能計算センター(HLRS)に設置されることになった。アカデミア、スタートアップ、中小企業、産業界、公共部門のAI技術へのアクセスを大幅に向上させることが目的である。
この決定についてオズデミルBMBF大臣は、「新たなAIファクトリーを設けるために、HLRSが中心となったコンソーシアムの提案が認められたことは、イノベーションと産業の拠点としてのドイツにとって大きな成功である。AIの導入に対する障壁を崩し、欧州の科学と経済の競争力を持続的に強化するためには、もっと多くの計算能力が必要である」と語っている。
AIファクトリー・イニシアチブとは、2024年1月に発表された欧州委員会(EC)の「人工知能に取り組むスタートアップと中小企業を支援するAIイノベーション・パッケージ」を指す。この施策の目的は、中小企業による欧州における信頼性の高い大規模かつ強力なAIモデルの開発を支援し、人工知能領域における欧州の技術主権の確立に寄与することである。
HammerHAIと名付けられるこのAIファクトリーはHLRSの主導のもと、バイエルン科学アカデミーのライプニッツ・コンピューティング・センター(LRZ)、ゲッティンゲン大学 情報処理センター(GWDG)、カールスルーエ工科大学(KIT)、HPCコンサルティング会社(非営利)であるSICOS BW社の協力により開発が進められる。
本プロジェクトの予算は約8,500万ユーロであり欧州委員会(EC)、BMBF、バーデン・ヴュルテンベルク州科学研究省、バイエルン州科学芸術省、ニーダーザクセン州科学芸術省が協力して負担する。
[DW編集局]