[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/12/18
抄訳記事公開日:
2025/01/30

EU企業はR&D投資の伸びで米国と中国を上回り、10年続いた傾向を打破

EU companies top US and China counterparts in R&D investment growth, breaking decade-long trend

本文:

(2024年12月18日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

このほど発表されたEU産業研究開発投資スコアボードの最新版によると、欧州の産業界は2023年に研究開発(R&D)への投資を9.8%増加させ、2013年以来初めて米国(+5.9%)と中国(+9.6%)の企業R&D投資の伸びを上回った。

2023年、EUはR&D民間投資において世界第2位(18.7%)となり、米国(42.3%)には遅れをとったが、中国(17.1%)、日本(8.3%)、その他の国々(13.6%)を上回った。世界の研究開発費の伸びが鈍化しているにもかかわらず(2022年の+12.6%に対して+7.8%)、上位2000社は2023年に過去最高の1兆2,577億ユーロを研究開発費に投資した。上位50社(うち11社はEU企業)が投資額の40.1%を占めており、中でも最大手企業にR&Dが集中していることが明らかになった。

EUは自動車分野の研究開発投資をリードしており、ICTや医療とともに世界の研究開発の伸びを牽引している。過去10年間で、ソフトウェア、ICTハードウェア、医療、自動車の4セクターが世界の研究開発投資の4分の3以上を占めた。

EU加盟国19カ国にまたがる上位800社は、2023年に研究開発に2,477億ユーロを投資し、前年比8.7%増加した。EU上位800社の中には、従業員数が250人未満の中小企業(SME)が99社ある。

[DW編集局]