[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/01/10
抄訳記事公開日:
2025/01/31

JRCイスプラ施設の廃止に伴う放射性廃棄物発生削減の手続き

New clearance procedure to cut radioactive waste production from decommissioning activities at the JRC Ispra site

本文:

(2025年1月10日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

2024年10月29日、イタリア原子力規制機関(ISIN、原子力安全・放射線防護監督局)は、イスプラのJRC(欧州共同研究センター)施設の原子炉エリアからセメント材料のバッチを通常廃棄物として放出することを承認した。ISINはまた、現在廃止措置実行中のJRCイスプラ施設の別の建屋から200トンを超える金属を放出するためにJRCが提案した放射能基準への準拠を確認するための特定の手順を承認した。

これは、JRCイスプラ施設における新たな物質処理手順の初めての事例である。イタリア当局の監督下にあるこの手順により、原子力施設から発生する廃棄物は、一連の分析を経て、放射能リスクがないことを保証した後、通常の(つまり非放射性の)廃棄物として処分またはリサイクルできるようになる。

これはJRCの廃止措置および廃棄物管理プログラムにおける重要なマイルストーンであり、新しい手順によりJRCは生成される放射性廃棄物の量を最小限に抑えることができるようになる。これにより、放射性廃棄物の中長期保管の必要性が軽減され、JRCの旧原子力施設の廃止措置にかかるコストも削減されるとともに、環境と人々の安全が保護される。

[DW編集局]