[本文]
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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- マックスプランク協会(MPG)
- 元記事公開日:
- 2024/12/18
- 抄訳記事公開日:
- 2025/02/03
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マックスプランク会長、連邦政府に独立した主任科学顧問のポスト設置を提案
- 本文:
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(2024年12月18日付、マックスプランク協会(MPG)の標記発表の概要は以下のとおり)
2024年12月17日、MPGは、ベルリンでのレセプションに政界や産業界のゲストを招待した。ホール・クロイツベルクの「プレリュード2025」には、約400人のゲストが訪れ、クラーマー(Cramer)MPG会長は、公正・正義について演説を行った。さらに、彼は、カナダやイギリス政府の主席科学顧問に匹敵する連邦政府の独立した主任科学顧問ポストの新設を提案した。
より公平な世界のための科学:
「科学と正義?より公平な世界?これはクリスマスの夢?」とクラーマー会長は述べ、2025年の計画を概説した:「来春には新しい米国の政権の代表者との話し合いを求め、夏にはマグデブルクでの年次総会で循環型経済をテーマとして採り上げ、さらに、広島への原爆投下80周年を反省の場としてとらえ、科学と軍事技術の間の緊張関係における自らの位置付けを、より平和な世界に向けたものとしたいと考えている」。MPG会長は、さらに科学が長期的な視点を政治に持ち込むことが出来るように、主任科学顧問には、高位で、如何なる政治的潮流にも巻き込まれることのないポジションを与えるよう提言した。
オズデミル(Cem Özdemir)BMBF大臣はMPG会長との対話をで、ゲストを迎えた。他のゲストは、チュボラ(Ina Czyborra)ベルリン科学・健康・ケア担当州政府大臣や、連邦議会や州議会の議員他であった。
MPGの研究者は、クラーマー会長とステージ上で彼らの研究について語るために招待された:MPG比較公法・国際法研究所のモーザー(Carolyn Moser)氏は、ウクライナの安全保障協力と長期的な支援に焦点を当てた。動力学・自己組織化研究所のブルンナー(Claudia Brunner)氏は、風力発電所のエネルギー生産を最適化するための風力タービンの乱流について説明した。地質・人類学研究所のロバーツ(Parrick Roberts)氏は、熱帯地方の森林における人間と森との歴史的な相互作用について述べた。多宗教・多民族社会研究所のルカテ(Johanna Lukate)氏は、人種・民族プロファイリングのリスクを、すなわち肌の色や顔の特徴など、人の外見を身元確認、捜査、監視などの警察活動の意思決定の基礎とする手法のリスクを指摘した。
[DW編集局]