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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- フラウンホーファー生産技術・自動化研究所(IPA)
- 元記事公開日:
- 2025/01/16
- 抄訳記事公開日:
- 2025/02/12
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欧州ロボットフォーラム(ERF)がシュトゥットガルトで初めて開催される
Deutschland-Premiere für das European Robotics Forum: ERF im März 2025 in Stuttgart
- 本文:
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(2025年1月16日付、フラウンホーファー生産技術・自動化研究所(IPA)の標記発表の概要は以下のとおり)
2025年3月25日から27日まで、欧州ロボット技術連合(euRobotics)が主催する欧州ロボットフォーラム(ERF)がドイツ、シュトゥットガルトで開催される。
欧州各国から1,300人を越える産官学の関係者と60以上のスポンサー企業が参加し、ロボット技術と人工知能(AI)にかかわる広範なイベントが展開される。フラウンホーファー協会(FhG)は傘下のIPA、労働経済・組織研究所(IAO)、シュトゥットガルト大学、サイバーバレー(欧州最大の先導的役割を担う人工知能と最新ロボット技術についての研究開発拠点)と共にフォーラムの協力パートナーである。その他、シュトゥットガルト市なども支援をしている。
ERFは15年前に設立され、今回初めてドイツで開催される。今年のテーマは、「より力強い欧州のためにロボット技術とAIのシナジー効果を高める」である。目的は、アカデミアと産業界が交わり、ロボット技術とAIの現状を広く知ってもらい、技術を協力して発展させていくことである。ERFでは技術移転での大きな成果に対する技術移転賞、有望なロボット技術関連のスタートアップに対するルノー・チャンピオン起業家賞、欧州におけるロボット技術分野での最優秀の博士論文に対するジョルジュ・ジラルト博士賞なども贈られる。
労働者1万人当たり429台のロボットを有し、euRobotics会員も最多であるドイツでERFを開催することは時宜にかなっている。ロボット保有密度の世界1位は韓国(1,012台)で、ドイツは世界第4位である。人口動態の変化や労働力不足に直面するドイツと欧州の経済・科学政策にとって、AIを活用するロボット技術は戦略的にも重要な分野である。ERFの一環として連邦経済・気候保護省(BMWK)と連邦教育研究省(BMBF)が主催する「AIをベースとしたロボット技術2025会議」も重要なインパクトを与える。開会式ではBMWK大臣とフラウンホーファー協会ハンゼルカ理事長が開会を宣言し、バーデン・ヴュルテンベルク州ホフマイスター・クラウト経済・労働・観光大臣、欧州委員会シオリAI・デジタル産業局長等も出席する。
[DW編集局]