[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/01/28
抄訳記事公開日:
2025/02/19

「複合輸送のための宇宙」に関する提案公募が開始予定

Upcoming call for Proposals - Space for Intermodal Transport

本文:

(2025年1月28日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州宇宙機関(ESA)は2月17日、「複合輸送のための宇宙プロジェクト」に関する提案公募を開始する。この公募は、貨物輸送と旅客輸送の両方をカバーする複合輸送のための持続可能な宇宙ベースのサービスとアプリケーションの開発に関心のある欧州チームにファンディングを提供する。この公募では、フィージビリティ調査と実証プロジェクトの提案を受け付ける。提案されるサービスは、衛星データまたは宇宙ベースの技術を利用する必要がある。

なお、欧州宇宙機関(ESA)のWebサイトでは、同プロジェクトに関する提案公募に際して、複合輸送の課題や宇宙の利用価値について次のように述べられている。

複合輸送では、複数の輸送手段を使用して乗客や貨物を輸送する。都市部では渋滞、駐車場、汚染などの問題に直面している。複合輸送とモビリティ・アズ・ア・サービス (MaaS) を統合すると、さまざまなモードを利用可能なソリューションに調整して、輸送効率を向上させることができる。都市は自動車への依存から公共交通機関や自転車へと移行しつつあり、適切に設計された複合輸送システムであれば、効率的で費用対効果が高く、環境に優しい選択肢を提供できる。

貨物の場合、複合輸送は長距離輸送の安全性と効率性を強化することができる。EUの貨物市場はかなりの規模で、道路、鉄道、海上輸送が大きく貢献している。効果的な複合輸送は、2030年までに輸送インフラを改善し、EUのグリーンディール目標の支援を目的とした欧州横断輸送ネットワーク(TEN-T)などの規制措置に依存している。

複合輸送は都市部の移動と貨物輸送の機会を提供するが、ルート計画、データ統合、輸送モード間のさまざまな規制などの課題に直面している。

提案募集のテーマに関して、宇宙資産を活用し、それらを他の技術と統合する機会は数多くあり、次のような例がある。
・衛星測位と時刻同期
・衛星通信
・衛星地球観測(SatEO)

[DW編集局]