[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2025/01/30
抄訳記事公開日:
2025/02/25

NASEM、K-12の科学教育と学習を推進するための取り組みを開始

National Academies Launch Collaborative for Advancing Science Teaching and Learning in K-12

本文:

(2025年1月30日付、全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)の標記発表の概要は以下のとおり)

NASEMは、「K-12(訳注:概ね幼稚園から高校に相当)の科学教育と学習を促進するための共同取り組み(CASTL-K12)」を開始した。これは科学教育関係者を招集し、州レベルの科学基準を実装・支援するための、証拠に基づく政策と実践を開発する新たな行動である。
2012年の全米アカデミーズ報告書「K-12科学教育の枠組み」には、科学教育・学習に関する詳細な調査に基づく、生徒に対する広範な期待が概説されている。同枠組みは、K-12科学・工学教育の新基準の開発と、教育者向けのカリキュラム・指導・評価、および専門能力開発の改訂に活用されてきた。しかし10年間にわたる推進にも拘わらず、州・地区間の実施には一貫性がみられない。枠組みの方向性自体は、科学・工学教育の標準として最良であるものの、その公約を果たすためには、まだかなりの作業が残る。
CASTL-K12は、以下3つの主要目標を追求するため、様々な利害関係者をまとめる調整機関として機能する。

1. 全てのレベルとセクターの関係者のためのネットワーク化された実践コミュニティを立ち上げ、調整する。
2. 既存の証拠に基づく政策、ツール、事例を構築し、関係者と共有する。
3. 一貫性のある政策、研究、および実践のためのアジェンダを策定する

本取り組みのメンバーには、州・地方の教育省、専門家団体、財団、非営利団体、連邦政府の政策立案者など、州レベルの科学基準の実施作業に従事する様々な組織・団体を代表する多様な専門家が含まれる。これらのグループは、初等教育における科学、教師の労働力と学校の指導力、政策、の3つの戦略的行動分野に注力する。

[DW編集局]