[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/01/07
抄訳記事公開日:
2025/02/26

英国のサプライチェーンの安全対策強化

UK supply chains get safeguarding boost

本文:

 (2025年1月7日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

 UKRIは、英国のサプライチェーンの強靭性を高めるために1,300万ポンドの助成を行う。

  クイーンズ大学ベルファスト校は、食品、ファッション、重要鉱物のサプライチェーン再構築に必要なネットワークプラス(network plus)[編集局注:UKRIによる、新興の研究領域におけるステークホルダー連携に向けた戦略的投資に基づく拠点]を新たに構築するために500万ポンドの助成金を受けた。

 この「サプライチェーン再構築ネットワークプラス(RiSC+)」は、学界、産業界、政府の専門家を結集して、サプライチェーンの混乱の可能性を予測し、効果的な対応策を見出す。RiSC+は、起こりうる混乱をモデル化し、対応をテストすることで、さまざまなセクターにわたるサプライチェーンの強靭化を目指しており、さまざまな関係者と緊密に連携し、次のような共通課題に取り組む。

 ・ジャストインタイム生産

 ・労働力と物流のボトルネック

 ・複雑なリスク要因

RiSC+は、次の3つの主要な業務ストリームを中心に構成される。

  • ネットワークプラス業務。サンドピット[宿泊型対話型ワークショップ]、知識交換セッション、スコープ設定演習、課題とソリューションのスプリントセッション、知見と情報を集めるための先見ワークショップが含まれる。
  • サプライチェーンモデリング。食品、重要鉱物、ファッションのワーキンググループとサプライチェーンモデリング・チームの指導による。
  • 柔軟な基金。研究活動、イノベーション・プログラム、旅費補助金などのためのオープンな機会を提供する。

 また、RiSC+への投資に加え、地政学的不安定性や気候変動などのリスクから英国の食料システムを守るために、5件の研究プロジェクトに計725万ポンドの資金支援が行われる。

[DW編集局]