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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2025/01/21
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/03
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バッテリー研究:BMBFが新規プロジェクトの開始に繋ぎ資金を提供
Batterieforschung: BMBF sichert mit Überbrückungsfinanzierung Start neuer Projekte
- 本文:
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(2025年1月21日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
BMBFは最大2,500万ユーロのつなぎ資金をバッテリー研究に提供する。「気候・変革基金(KTF)」は資金不足となっており、その補充が強く求められていた。繋ぎ資金によりバッテリー研究の継続が可能になる。
オズデミル(Cem Özdemir)BMBF大臣は次のように述べた。「今後、承認予定のすべてのプロジェクトを開始する。バッテリー研究は将来の主要分野での技術的主権にとって決定的に重要であり、高性能かつ安価なエネルギー貯蔵システムにおける世界的なリーダーが、未来の価値創造を決定する。
バッテリー技術の進歩は、ドイツから明日の自動車を生産するために非常に重要である。大規模な蓄電システムは、エネルギー転換に必要な触媒であり、安定供給と競争力のある電力価格を可能にする。これらは、すべてドイツが産業拠点となるための主要素である。
繋ぎ資金により、バッテリー研究の継続が実現し、最も緊急性の高いプロジェクトが前に進むことができる。新政府は、これによってバッテリー研究を加速させることができるはずである。バッテリーは、明日の世界を形成するための鍵である」
BMBFは、これまでに「気候・変革基金(KTF)」から、バッテリー研究費の大部分を資金提供してきた。しかし2023年11月15日の連邦憲法裁判所の判決により、KTFが見直された。2025会計年度から、バッテリー研究プロジェクトの新規承認のための資金が利用出来なくなるため、2025年予算編成を行うことが出来ず、今年のバッテリー研究プロジェクトは開始することができなかった。しかし直前になって繋ぎ融資が措置できることがわかり、承認予定のプロジェクトを開始できることとなった。
バッテリー研究のための全体的な枠組みは、3月以降に発足する新連邦政府によってのみ策定が可能となるが、資金支援に関心のある者は、BMBFの発表に従って、期限までにプロジェクトの概要を引き続き提出することができる。
[DW編集局]