[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2025/01/24
抄訳記事公開日:
2025/03/04

デジタルおよび産業技術の促進フレームワーク・プログラム

Anschub für neue Technologien

本文:

(2025年1月24日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFは、デジタルおよび産業の重要技術を促進するためのフレームワーク・プログラムを発表した。

BMBFは、新しいフレームワーク・プログラム「技術主権のための研究とイノベーション2030(FITS2030)」により、ドイツにおける新技術開発をより優れたものとし、とりわけ国際比較において、自立したものにすることを目指している。このフレームワーク・プログラムでは、BMBFの新技術に対する資金を8つのデジタル技術と4つの産業主要技術にまとめ、それらを新たな全体的な基盤の中に位置付けている。

フートマッハー(Karl Eugen Huthmacher)BMBF事務次官は、次のように述べた。「ドイツは研究の最前線に立っているが、適切に研究結果を応用に移す必要がある。国際的な政治状況から見て、我々は技術的により自立しなければならない。「メイド・イン・ジャーマニー」の新しい技術が必要となり、それこそが新しいフレームワーク・プログラムFITS2030で追求している目標である。企業と密接に連携しながら、技術開発支援を図っていく必要があり、市場に投入できてこそ、国際的に主導的な役割を果たすことができるのである。

技術主権を握るためには断固たる戦術が必要であり、FITS2030によって、まさに増大する地政学的な課題、世界的な技術開発競争、気候変動の抑制に貢献することが出来る」

新しいFITS2030は、8つの主要なデジタル技術(人工知能、ソフトウェア・エンジニアリング、マイクロ・エレクトロニクス、ハイパフォーマンス・コンピューティング、通信システム、サイバーセキュリティ、量子技術、フォトニクス)と4つの主要な産業技術(革新的な材料、バッテリー技術、ロボティックス、インダストリー4.0)の2030年までの目標と対策を挙げている。連邦政府の「研究とイノベーションのための未来戦略」に続いて、技術主権を担保するだけではなく、新しい分野でもドイツの能力を発揮できる方法を示している。

FITS2030のキックオフとして、新しいBMBF材料研究プログラム「経済と社会の変革のための材料イノベーション(Mat2Twin)」が開始される。

もう1つのFITS2030の特徴は、重要かつ横断的な課題に強く焦点を当てていることが挙げられる(必要となる熟練労働者需要への対応やEU内での技術研究とイノベーションの統合、など)。

[DW編集局]