[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/01/28
抄訳記事公開日:
2025/03/06

医療の進歩に向けた規制科学の展開

Developing regulatory science to advance healthcare

本文:

(2025年1月28日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

Innovate UKが、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)、ライフサイエンス局(OLS)、医学研究会議(MRC) と提携して、7箇所の「規制科学およびイノベーションのための中核拠点(Centres of Excellence for Regulatory Science and Innovation:CERSIs)」を発表した。医療の進歩を促進するため、これら7箇所のCERSIに620万ポンドが投資される。
各プロジェクトは、協力的なパートナーシップを形成する学術機関、独立したイノベータ、または規制リーダーによって主導される。各プロジェクトは最大100万ポンドのファンディングを受けて、革新的な医薬品や機器をより安全かつ迅速に開発するための道を切り開く。
例えば、ロンドンのブルネル大学が主導するプロジェクトは、規制を改革し、より多くのAI搭載医療製品を英国に導入することを目指している。これらは、①診断、健康状態の悪化を予測して治療するデバイス、②物理デバイスを動作させるソフトウェア、③スマートフォンアプリ、などである。
一方、リバプール大学は薬理遺伝学の可能性を探るプロジェクトを主導し、薬理遺伝学は、ヒトゲノムの変異が医薬品の有効性と安全性にどのように影響するかを研究する。NHSでの薬理遺伝学の導入は明確なガイドラインの欠如により遅れており、このプロジェクトはこの問題の解決を目指している。

[DW編集局]