[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 軍事省
- 元記事公開日:
- 2025/03/05
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/10
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国防AI庁の研究拠点を開設
IA de défense : Sébastien Lecornu inaugure le pôle recherche de l’Amiad
- 本文:
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軍事省は4日、国防に応用する人工知能(AI)の研究開発を支援する国防AI庁(Agence ministérielle pour l’intelligence artificielle de défense:AMIAD)の研究拠点を、首都圏エッソンヌ県パレゾーに開設した。AI研究のフランスの優位性を高めるための取り組みとして注目される。
AMIADは、国防に応用するAIの研究開発の支援を目的として昨春に同省が設立している。今回のAMIADの研究拠点は、国防関係の研究に強みを持つグランドゼコールの一つ、エコール・ポリテクニーク(EP)のキャンパス「X-Novation center」に設けられた。AIの研究開発に強みを持つ仏Mistral AI社との提携関係を基本に活動を進めるといい、「マルチモーダルAI、ロボティクス、自動化、組み込みモデルなどの先進研究での協力」「フランスの技術主権確保を実国防に向け関係製品の実用化」の二つを主要目標としている。
同省は、こうした主要目標に沿って若手研究者の啓発・支援活動や国際的に有効な推薦状の発行業務などを行うことで活動を継続的に周知するとともに、AI分野における省の評価を高めていきたいとしている。
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またこの拠点開設にあわせ、同省のセバスティアン・ルコルニュ大臣は同日、AMIADの自動ロボットの開発プログラムを開始することや、1,500万ユーロを投じてEPの敷地内に国防関係の研究機関を新設することも明らかにした。新設の研究機関は「軍事省とEPの架け橋」としての役割を担うといい、軍事に応用するEPの研究開発をさらに促すとみられる。
[DW編集局]