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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ工学アカデミー(acatech)
- 元記事公開日:
- 2025/01/28
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/10
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ベルリンに人工知能センターを開設
- 本文:
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(2025年1月28日付、ドイツ工学アカデミー(acatech)の標記発表の概要は以下のとおり)
「人工知能(AI)なしで私たちは将来、競争力を維持することはできない」とヴィッシング大臣は語る。人工知能とはどのような機能なのか? どこに活用できるのか? どうしたら信頼できるようになるのか? 興味のある人は、ベルリンに開設された人工知能に関するイノベーション・クオリティセンター(IQZ)に、これらのありとあらゆる質問を投げかけることができる。このようなインラクティブな経験のできるベルリン・ドイツ技術博物館の新たな施設が連邦デジタル・交通省(BMDV)ヴィッシング(Volker Wissing)大臣により開所された。言語モデルから画像認識、医療への応用にわたるまで、展示物既に実利用されている8つの人工知能製品を紹介している。
IQZはacatechが統括している「ミッションAI」というイニシアチブによる活動の一環であり、このミッションはドイツにおける人工知能の導入のために連邦政府により推進されている。IQZの第1号は2024年7月にカイザースラウテルンのドイツAI研究センター(DFKI)に開設された。「ミッションAI」は、素晴らしい研究成果の商業化にあたり、中立的で信頼できるパートナーとして活動するacatechのプロジェクトである。
IQZベルリンでは、人工知能に基づいた言語モデルや画像認識で作業現場において人間がどのような動作をすべきかについて学ぶことができる。複合現実(Mixed-Reality)メガネを使って体内に入り、AIによって治療がどのように改善されるかを知ることができる。これらの展示を通して、技術的な機能、倫理基準、実用的な品質の確保などについて信頼できる人工知能の基盤を訪問者に伝えることができる。
ドイツ技術博物館のヨアヒム・ブロイニンガー(Joachim Breuninger)館長は「博物館は人と技術、また技術の歴史と未来をつなぐ存在として、IQZにとって理想的な場所である。この新しい人工知能についての展示を活用し、訪問者に対して、私たちの毎日に大きな影響を与えるようになった技術と真剣な対話のできる場を提供していきたい」と語っている。
[DW編集局]