（2025年1月29日付、ドイツ連邦経済・気候保護省（BMWK）の標記発表の概要は以下のとおり）

携帯電話による通信やナビゲーション、天気予報など、宇宙からのサポートなしには機能しない生活の領域が無数に存在する。宇宙は、技術の進歩とドイツの競争力にとって重要な分野となってきている。このため、BMWKは、連邦国防省(BMVg)と連携し、2023年に採択された宇宙戦略の13の指定重要プロジェクトの1つとして、「宇宙イノベーション・ハブ（Space Innovation Hub）」を立ち上げた。

宇宙イノベーション・ハブは、新興企業、既存の企業、投資家、公的機関、アカデミア向けのオンライン・プラットフォームであり、宇宙技術やサービスのプロバイダーに、潜在的なユーザーと直接連携し、協力関係を構築する機会を提供する。その目的は、アイデアやノウハウの交換を通じてニーズを特定し、ドイツの宇宙における競争力と安全保障を強化するためのオーダーメイドのソリューションを開発することである。公的機関と民間関係者との協力に重点が置かれている。

宇宙イノベーション・ハブは、アイデアを交換する場としてだけでなく、新たに宇宙分野でビジネスを始めるスタートアップ企業に的を絞ったサービスも提供する。専門的なトピック、資金調達オプション、会社設立のサポートなど、さまざまなトピックに関するアドバイスを受けることができる。また、ベンチャー・キャピタリストとのコンタクトも紹介される。さらに、プロバイダーは既存のネットワークと連携して、相乗効果を特定して活用している。特に有望なプロジェクトは、民生用、軍事用、軍民両用を問わず、宇宙イノベーション・ハブの枠組みの中で積極的に支援される。

オンライン・プラットフォームは即日開始され、ドイツ航空宇宙センター（DLR）内のドイツ宇宙機構によって運営されている。

[DW編集局]