（2025年2月7日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

2月11日の「科学における女性と少女の国際デー」は、彼女たちの功績を称える絶好の機会である。同時により多くの若い女性や少女が研究に参加することを奨励し、支援する必要性を強調している。

あらゆる科学的発見、画期的進歩、イノベーションは、優れた人材によって生み出されてきた。しかし、機会に恵まれているのは、どちらかと言えば圧倒的に男性である。EUでは博士号取得者の48%を女性が占めているが、女性が欧州全体の研究者総数に占める割合はわずか3分の1に過ぎない。国連によれば、女性研究者は研究者としてのキャリアが短く、給与も低い傾向がある。

進歩は見られるものの、多くの分野では、研究機関の上位層や経営陣において女性の割合は依然として低いままである。こうした格差は、無意識の偏見、指導の欠如、リソースへのアクセスの制限などの課題によって引き起こされており、研究やイノベーションへの女性の完全な参加を妨げ続ける障壁となっている。

欧州委員会は、EUの中核的価値の一つである男女平等に向けた取り組みを行っている。

■ 男女平等計画（GEP）

男女平等は欧州研究圏（ERA）の優先事項であり、あらゆるレベルの研究キャリアにおける制度的変革を推進することに重点を置いた施策が採られている。

■ 男女平等の擁護者賞

EU男女平等擁護者賞は、GEPの実施において変革を推進する学術機関や研究機関が達成した優れた成果を称賛し、表彰するものである。

■ EU資金提供プロジェクト
EU資金提供プロジェクトは、科学・技術・工学・数学（STEM）分野における男女平等を強化するため、EUはSTEM活動への若い女性の参加を増やし、EU内外で科学分野における女性の採用、保持、昇進の改善を目的とした研究・イノベーションプロジェクトに資金支援を行っている。

[DW編集局]