[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/01/30
抄訳記事公開日:
2025/03/12

UKRI、博士奨学金を増額し学生支援を改善

UKRI is increasing PhD stipends and improving student support

本文:

(2025年1月30日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKRIは、2025年10月1日より博士課程の学生に支払う最低奨学金を8%増額して2万780ポンドとし、博士課程教育助成金の規約を改定する。これは、UKRIの資金援助を受ける学生に対する奨学金の実質的な増額としては、2003年以来最大となる。

この資金援助を規定する利用規約の改定は、2025~2026学年度の開始時から有効になる。これらの改定には次の事項が含まれる。
・学生が最大28週間の病気休暇を取ることを許可する
・病気休暇やその他の休暇を取る学生が学生資格の延長を受けやすくなる
・障害のある学生が支援を受けることを妨げる障壁を取り除く
・学生が透明かつ公平に扱われることを保証する
これらの改革は、機会の障壁を打ち破るという政府のミッションを支援するものである。

今回の奨学金増額により、2025~2026学年度にわたって、少なくとも全国生活賃金の手取り収入に相当する金額の支給を目指す。2026年3月以降の全国生活賃金の水準はまだ不明である。実質的な奨学金の増額は、人材を惹きつけ、維持し、育成するというUKRIの継続的な取り組みを反映している。

また、UKRIは本日、UKRIの資金援助レベルの効果を理解するための報告書(『Understanding the effect of UKRI stipend levels』)を発表したところであり、将来の資金援助率の設定に対するアプローチをアップデートする予定である。なお、今回発表を踏まえて、来年度の学生募集を減らす予定はない。

[DW編集局]