[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Wes Streeting大臣、Peter Kyle大臣
元記事公開日:
2025/02/11
抄訳記事公開日:
2025/03/17

英国が支援するAI企業が英国のがん治療を変革し、新薬のブレークスルーを促進

UK-backed AI companies to transform British cancer care and spark new drug breakthroughs

本文:

(2025年2月11日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Wes Streeting大臣、Peter Kyle大臣の標記発表の概要は以下のとおり)

英国政府はこのほど、AIの能力を解放する計画の一環として、柔軟性ある新たな研究ファンディングとしての8,260万ポンドの措置と、英国の研究者に最先端のコンピューティング・リソースへのアクセスを提供するという新規取り組みを発表した。

まず、政府は、研究ベンチャー・カタリスト(Research Ventures Calalyst:RVC)プログラムの研究プロジェクト3件に計3,790万ポンドの支援を行う。他の資金源からの共同投資額計4,470万ポンドと合わせると、合計8,260万ポンドの支援となる。支援対象となる3プロジェクトのうち2件はAIの能力を活用して、がんやアルツハイマー病などの病気の治療法や診断法を開発する。RVCプログラムは、寄付金などの新しい方法により、画期的な研究へのファンディングを提供するもので、柔軟性があり最先端のイノベーターらの真のニーズを反映している。国民保健サービス(NHS)の膨大ながんデータ、創薬研究などに関するAIのトレーニングという先駆的な取り組みを支援する。

政府はまた、欧州高性能コンピューティング(European High-Performance Computing:EuroHPC)共同研究への、英国の研究者と企業による参加に対する資金提供として780万ポンドを拠出することで、EuroHPC共同事業への英国の関与を拡大する旨を明らかにした。

これらの発表は、フランスで開催されたAI行動サミットの最終日になされた。こうした支援は、AIなどの新技術の潜在力を活用して「変革計画」を推進し、経済成長や医療などの主要分野の進歩を実現するという最近の政府の取り組みの一環である。

[DW編集局]