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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、AI セキュリティ研究所、Peter Kyle大臣
- 元記事公開日:
- 2025/02/14
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/17
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成長の促進と「変革計画」実行に向けた、AIセキュリティリスクへの対処
Tackling AI security risks to unleash growth and deliver Plan for Change
- 本文:
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(2025年2月14日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、AI セキュリティ研究所、Peter Kyle大臣の標記発表の概要は以下のとおり)
政府の「変革計画」の重要な柱である英国の国家安全保障の保護と国民を犯罪から守ることは、人工知能の責任ある開発に対する英国のアプローチの基本原則となる。
「AI安全性研究所(AI Safety Institute)」はこのほど、「AIセキュリティ研究所(AI Security Institute)」に改名された。この新しい名称は、AI技術が化学兵器や生物兵器の開発にどのように利用されるか、サイバー攻撃の実行にどのように利用されるか、詐欺や児童性的虐待などの犯罪を可能にするかなど、当該研究所がセキュリティ上の影響を伴う深刻なAIリスクに重点を置いていることを反映している。
同研究所はまた、国防省の科学技術機関である国防科学技術研究所(Defence Science and Technology Laboratory:Dstl)を含む政府全体と連携し、最先端のAIがもたらすリスクを評価する。
今回の変更の一環として、同研究所は新たに犯罪悪用対策チームも立ち上げ、内務省(Homeland Office)と共同で英国国民に危害を加える恐れのあるさまざまな犯罪やセキュリティの問題に関する研究を実施する。
また、同時に、英国と米国AI企業であるAnthropic社との間で新たな合意がなされたことも発表された。このパートナーシップを英国側で担当する組織は、新たに設置された「主権型AIユニット(Sovereign AI unit)」であり、双方は、AI技術がもたらす機会の実現に向けて、AIシステムの責任ある開発と利用に引き続き重点を置きつつ、緊密に協力する。
[DW編集局]