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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- フラウンホーファー協会(FhG)
- 元記事公開日:
- 2025/02/14
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/24
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フラウンホーファー協会、研究・知識移転担当理事にヘフナー氏を任命
- 本文:
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(2025年2月14日付、フラウンホーファー協会(FhG)の標記発表の概要は以下のとおり)
2025年2月17日、フラウンホーファー協会の研究・知識移転担当理事としてヘフナー(Constantin Häfner)教授が就任する。協会理事会は2024年6月12日に同教授を新理事として選出した。同教授は著名なレーザー物理学者であり、2019年以来、アーヘンのフラウンホーファー協会レーザー技術研究所(ILT)の所長を務めている。ヘフナー教授の理事就任でフラウンホーファー協会の役員ポストは空席がなくなった。
フラウンホーファー協会の研究・知識移転担当役員は、研究戦略の策定に責任を持ち、研究成果の活用と、科学と産業界の協力推進という2つの課題を担当する。具体的には、研究資源全体を効率的に活用し、研究成果の市場化を促進するとともに、技術移転を加速し、ドイツの産業競争力を強化する研究領域を作り出すことである。
「ヘフナー教授の就任でフラウンホーファー協会の役員すべてが任命されたことは嬉しい。ヘフナー教授がこれまでの国際経験を活かし、理事会における研究・知識移転分野の活動が強化されること、特に国際的な観点からみての活動が強化されることを確信している。理事会全体として、フラウンホーファー・モデルに則ったフラウンホーファー協会の戦略的位置づけをさらに強化し、産業界への知識移転を十分に行い、技術面でのリーダーシップを拡大していきたい。ヘフナー教授との協力に大きな期待を寄せている」とフラウンホーファー協会のハンゼルカ(Holger Hanselka)会長は語っている。
ヘフナー教授は自身がフラウンホーファー研究所で行ってきた大学の基礎的な研究と応用研究の緊密な関係を評価し、次のように語っている。「フラウンホーファー協会は産業界がイノベーティブな製品の市場化を達成するための方法を編み出すことができるよう、大学研究と応用研究の間の対話の触媒のような機能を果たしている。科学と産業との間のこのような緊密な協力は国際的な競争下におけるドイツの成功のための重要な柱となっている」
ヘフナー教授は1999年にコンスタンツ大学を卒業した後、ヘルムホルツセンター 重イオン研究所(GSI)で研究を行い、2003年にハイデルベルク大学で博士号を取得した。その後、米国のローレンス・リバモア国立研究所 (LLNL)等で経験を積んだ後、2019年11月よりフラウンホーファー・レーザー技術研究所(ILT)所長とアーヘン工科大学のレーザー技術学科(LLT)の教授に就任した。ヘフナー教授の指導のもと、同フラウンホーファー研究所は新たなレーザー技術とレーザー応用、特にデジタル・フォトニック製造、二次光源、量子技術、レーザー核融合のためのキーテクノロジーなどの未来志向の研究を行っている。
[DW編集局]