[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
カールスルーエ工科大学(KIT)
元記事公開日:
2025/02/14
抄訳記事公開日:
2025/03/24

KITとIBMが生成AIとデジタルイノベーションで戦略的協力

KIT und IBM: Strategische Zusammenarbeit für generative KI und digitale Innovationen

本文:

(2025年2月14日付、カールスルーエ工科大学(KIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

スマートアシスタントと自動化ソリューションは、毎日の仕事の負担を軽くし、私たちに代わってルーティン業務を行い、競争上のメリットを創出してくれる。そのような場面でAIは決定的に重要な基盤技術となる。KITとIBMは協力してデジタルイノベーションを発展させ、科学界と産業界の後継者育成を支援するため、これまでの長い協力関係を拡大する。この新しい戦略的協力についての公式発表が2025年1月9日に行われた。

共同研究の重点は、「サービスとプラットフォームのためのデジタルイノベーション」、「AI」、「人と機械のコラボレーション」に置かれる。新たに設立される情報システム研究所にIBMが支援するテニュア・トラック教授ポストが新設される。これによりKITとIBMは、技術の発展とその影響について、科学界、経済界、社会の間での活発な対話を促すとともに、人材雇用と大学のマーケティングについての緊密な協力を強化する。

「KITとIBMの戦略的協力は、デジタル化とAIがもたらす機会と課題に立ち向かい、協力して解決策を見つけることを可能にする。デジタルイノベーションは競争力をもたらすだけでなく、社会の利益に貢献する」とKITのヘストハーフェン(Jan S. Hesthaven)学長は語る。経営工学、ビジネス情報学や情報科学の履修コースでは、追加の共同教育フォーマットが計画されているため、KIT生は直接的な恩恵を受けることができる。

2008年以来、KITとIBMは「カールスルーエ・デジタルサービス研究・イノベーションハブ(KSRI)」を提供してきた。KSRIは、研究者、企業、学生、産業界のパートナーの参加のもと、デジタル化の分野で協力してイノベーションを起こすためのプラットフォームである。「この協定が、私たちのこれまでの協力の成功の歩みを継続するものであり、イノベーションと社会への知識移転という中核テーマを更に進めていくことができる。これが素晴らしいのは、新たな原動力を生み出し、重要な分野を継続して発展させるために、既存の関係からどれだけの恩恵を受けることができるかを示していることだ」とKIT知識移転・国際問題担当のヒルト(Thomas Hirth)副学長は語っている。

[DW編集局]