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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ国家科学アカデミー(Leopoldina)
- 元記事公開日:
- 2025/02/21
- 抄訳記事公開日:
- 2025/03/26
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ロッケンバッハ教授がレオポルディーナの新会長に就任
Wirtschaftswissenschaftlerin Bettina Rockenbach übernimmt Präsidentschaft der Leopoldina
- 本文:
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(2025年2月21日付、ドイツ国家科学アカデミー(Leopoldina)の標記発表の概要は以下のとおり)
経済学者のロッケンバッハ(Bettina Rockenbach)氏が、本日、ドイツ国家科学アカデミーであるレオポルディーナ会長に就任した。前任者であるハウグ(Gerald Haug)氏に対し、連邦教育研究(BMBF)大臣および食料・農業(BMEL)大臣のオズデミル(Cem Özdemir)氏は、困難な時代における同氏の業績に敬意を表した。
ハウグ前会長は次のように述べた。「レオポルディーナは、政策立案者や社会に助言することにより、科学的知見の移転を進めるアカデミーである。とはいえ依然としてレオポルディーナの独立性と政治的影響力への熱意を常に調和させることには、大きな課題として残る。自覚して独立性を守ることによってのみ、科学に基づいた責任あるアドバイスを実行することができる」
ロッケンバッハ新会長は、就任式で次のように述べた。「アカデミーの全てのメンバーと共に、ハウグ前会長に感謝する。私は、社会や政治に対して、科学に基づいた先見的なアドバイスを将来の変化も見据えて発信し続けて行きたいと考えている。科学は、差し迫った危機を早期に特定し、予防と準備の可能性を向上させるために不可欠である。私は、メンバーの学際的な科学的コミットメントに基づいて、アドバイザリー活動を続けていきたい」
オズデミル大臣は次のように付け加えた。「科学の独立性は非常に貴重な財産である。自由な社会には自由な科学が必要である。国家科学アカデミーとして、レオポルディーナは、科学的に啓発された社会と科学的知見の責任のある移転・応用に貢献している。私は、アカデミーがロッケンバッハ新会長と共に、科学の優れた声であり続けると確信している」
ロッケンバッハ新会長は、2018年からボン大学とケルン大学のラインハルト・ゼルテン研究所の所長を務めている。彼女の研究は、社会的ジレンマの状況における協力を促進するメカニズムと、社会的に責任ある経済活動の枠組み条件の設計に焦点を当てている。また、ゲーム理論と経験的行動経済学の方法を用いて、協力を成功させるための前提条件を研究している。
[DW編集局]