[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/02/28
抄訳記事公開日:
2025/04/01

欧州委員会、次期ERA政策アジェンダに関する勧告案を採択

Commission adopts proposal for the next European Research Area Policy Agenda 2025-2027

本文:

(2025年2月28日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は2025年2月28日、欧州研究圏(ERA)政策アジェンダ(2025-2027)に関するEU理事会勧告案を採択した。

勧告案は、欧州委員会、EU加盟国、Horizon Europe準加盟国、および欧州の利害関係者間の緊密な連携から生まれたものであり、ERAフォーラムにおいて次期ERA政策アジェンダの内容を共同で策定してきた。最初のERA政策アジェンダ(2022-2024)と同様に、3年間のロードマップとして機能するもので、オープンサイエンス原則の推進から研究評価の改革まで、さまざまなテーマで進歩を達成するための取り組みを調整している。その目的は、研究・イノベーション(R&I)に関する協定における共同施策の優先分野を具体的な成果に転換し、この分野での協力におけるEU諸国の長期ビジョンに貢献することである。

次期ERA政策アジェンダには次の三つの要素で構成されている。

・政策説明では、より広範な目標を示す背景が示され、成果と教訓が強調されている。
・本文では、オープンサイエンス、研究インフラ、研究者のキャリアなど、国および欧州の政策に組み込まれた長期的政策であるERA構造政策の概要を説明している。また、共同施策が必要な領域においてEU、加盟国、利害関係者に付加価値を提供することを目的とした、簡潔で政策主導型かつ目標志向型のERA施策も提示している。これらは、科学における人工知能、研究セキュリティ、政策のための科学など現在の課題に対処するものである。想定される成果には、科学におけるAIに関する共同ロードマップ、研究セキュリティをテーマにした政策立案者や専門家との組織的協力、欧州における政策のための科学に関する展望などがある。
・附属書には、提案された各構造政策および施策に関する1ページの作業計画が含まれる。

EU理事会による第2次ERA政策アジェンダ2025-27の採択は、ポーランド議長国の下で5月に予定されている。

[DW編集局]