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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- フラウンホーファー協会(FhG)
- 元記事公開日:
- 2025/02/25
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/02
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FhGとDESY:イノベーションと研究で戦略的連携
Fraunhofer und DESY starten strategische Kooperation zur Förderung von Innovation und Forschung
- 本文:
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(2025年2月25日付、フラウンホーファー協会(FhG)の標記発表の概要は以下のとおり)
FhGとドイツ電子シンクロトロン(DESY)の代表団は、本日ミュンヘンで戦略的連携に関する協定に署名した。
ハンゼルカ(Holger Hanselka)FhG会長は、次のように述べた。「DESYとFhGの連携協定は、産業拠点としてのドイツにとって、さらなるイノベーション、技術移転、競争力の向上に向けた重要な一歩である。この緊密な連携により、最先端の研究と最新の知見がより迅速に実践的に応用され、経済に貢献できる」
ドッシュ(Helmut Dosch)DESY理事会議長は、様々なFhG研究所との緊密な連携により、DESYの分析力を応用研究やさらなる産業への応用に拡大することができるとして、研究インフラの重要性を強調した。
FhGがDESYの最先端インフラを活用:DESYは、世界有数の加速器研究センターであり、X線源PETRA IIIなどの施設により、最先端の国際研究のためのプラットフォームを提供している。PETRA IIIは、優れた研究成果を可能にする最先端の第3世代X線光源である。計画中の4D-X線顕微鏡PETRA IVでは、2032年以降世界最強と予想される、さらに強力な放射線源が計画されている。
学術協力に関する枠組み合意書:2023年11月以来のパイロット・プロジェクトは、緊密な連携の可能性を示すと共に、2024年末までに、合計23のプロジェクトと、合計1500時間を超える放射時間がPETRA IIIで開始された。すでに進行中の協力例としては、フランホーファーの研究者は、レーザースキャンと同様に、PETRA IIIでのX線調査のためにサンプルを包括的にスキャンするミラーシステム開発がある。また、フランホーファー微細構造研究所、マックスプランク人間認知脳科学研究所、ライプツィヒ大学との学際的な共同研究で、脳試料をPETRA IIIのビームラインで調査した。これの目的は、得られたデータを用いて脳繊維の構造を分析し、脳機能と紐付けることであり、これらの知見は、MRI技術のさらなる発展に役立つと期待されている。
[DW編集局]