[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/03/03
抄訳記事公開日:
2025/04/07

欧州委員会、第4次クリーンエアアウトルックを公表

Despite decreasing air pollution, air quality remains a serious risk for EU health and ecosystem quality

本文:

(2025年3月3日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会が2025年3月3日に発表した「第4次クリーンエアアウトルック(Fourth Clean Air Outlook)」によると、EUにおける大気汚染物質の排出量は引き続き減少している。それにもかかわらず、アンモニア(NH3)排出量は横ばいのままであり、一部の加盟国の中には近年増加している国もあり、大気汚染の危険にさらされている生態系エリアの削減に関する汚染ゼロ目標をEUが達成できない一因となっている。

過去20年間にわたり、EUは次の4つの主要な大気汚染物質の排出量を大幅に削減した。
・窒素酸化物(NOx)
・非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)
・二酸化硫黄(SO2)
・微小粒子状物質(PM2.5)

5番目に多い汚染物質であるアンモニアは、排出量が大幅に減少していないため、この傾向の例外となっている。アンモニアは主に集約的な畜産業、堆肥や汚泥の管理、肥料の使用から生じている。

「第4次クリーンエアアウトルック」によると、現在の国内措置とEU法の下で2030年までの排出削減公約をすべて達成できる見込みがあるのは、4つの加盟国(エストニア、フィンランド、ギリシャ、イタリア)のみである。他のすべての加盟国は、義務を履行するために追加的な措置を講じる必要がある。
21の加盟国は、特に適正な農業慣行を推進することなどにより、アンモニアの発生源において排出を削減するための追加措置を講じる必要がある。PM2.5の排出を制限するためにも追加措置が必要であり、現在8加盟国が2030年までの削減目標を達成できないと予測されている。

[DW編集局]