[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
財務省(HMT)、国防省(MOD)、ビジネス・通商省(DBT)、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Rachel Reeves財務大臣
元記事公開日:
2025/03/03
抄訳記事公開日:
2025/04/08

英国政府が防衛イノベーションを加速

Government to turbocharge defence innovation

本文:

(2025年3月3日付、財務省(HMT)、国防省(MOD)、ビジネス・通商省(DBT)、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Rachel Reeves財務大臣による標記発表の概要は以下のとおり)

「変化に向けた計画(Plan for Change)」の一環として、英国の軍事技術を向上させるための新たな防衛イノベーション組織が発足する予定である。政府は2月28日に、英国のこの新組織が革新的な企業と協力し、最先端の軍事技術を英国軍に迅速に提供し、英国の先端技術・製造セクターの独創性を活用することを確約した。
春季予算演説で発表予定のこの新組織は、政府がいかに迅速に防衛改革を推進し、防衛を経済成長の原動力として活用しようとしているかを明確に示している。
本日、財務大臣、国防大臣、ビジネス・通商大臣は、ワディントン空軍基地で15の防衛企業の指導者らと集い、新組織の運営のあり方について議論を行った。
過去50年間で最大規模となる防衛改革の一環として創設されるこの新組織は、国防省内のイノベーションシステムを簡素化し、合理化することを目指す。英国企業が革新的なプロトタイプ生産の規模を迅速に拡大できるよう、さまざまな契約方法を用い、迅速かつ断固とした行動をとるという新たなアプローチを採用する。
政府は防衛イノベーション推進の一環として、国家安全保障戦略投資基金(National Security Strategic Investment Fund)等を通じて、防衛関連の新興企業への投資を強化し、技術と能力の規模拡大を図ることも検討する。政府はまた、ベンチャーキャピタルや投資コミュニティ、そして産業界と協力し、将来の技術への民間投資の活性化に努める。
今回の会合は、首相による2027年4月から防衛費をGDPの2.5%に増やすという公約の発表と、南アフリカでのG20における財務大臣の発言を受けて開催された。

[DW編集局]