[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2025/03/04
抄訳記事公開日:
2025/04/08

子どもとその親の史上最大のゲノムデータセット

Largest ever genomic dataset of children and their parents

本文:

(2025年3月4日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国全土で数十年にわたって収集された3万7,000人を超える子供と親のゲノムデータが、初めて世界中の研究者に公開される。

データの公開は、以下の団体・プログラムが主導している。
・ウェルカム・サンガー研究所
・「90年代の子供たち」(ALSPACとも呼ばれる)
・ミレニアム・コホート研究(MCS)
・「ブラッドフォード生まれ(BiB)」
データの公開は、経済・社会研究会議(ESRC)と医学研究会議(MRC)によってサポートされている。

これまで、大規模なDNA配列データ集合は、通常、希少疾患を持つ子供や成人の集団コホートに焦点を当てていた。今回の新しいデータ公開は、出生コホートのシーケシングに焦点が当てられた初めての事例であり、出生から青年期または成人初期までの人々を追跡する集団ベース研究である。
データ公開に向けて、サンガー研究所の研究者たちは、エクソームシーケンスとして知られる、ヒトゲノムに含まれる2万の全遺伝子を対象としたシーケンスを行った。解析対象となったのは以下のサンプルである。
ALSPAC:8,436人の子どもと3,215人の親
MCS:7,667人の子どもと6,925人の親
BiB:8,784人の子どもと2,875人の親
今後数ヶ月のうちに、これらのシーケンスデータ・リソースは他のコホート分も網羅すべく拡大される予定である。現在、データは、European Genome-phenome Archiveで利用可能である。

[DW編集局]