[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/03/05
抄訳記事公開日:
2025/04/09

欧州委員会は「スキル同盟」に関するコミュニケーションを発表し、競争力のある欧州に向けて人材を育成

A Union of Skills to equip people for a competitive Europe

本文:

(2025年3月5日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

「スキル同盟(Union of Skills)」は、EUの競争力を強化するためにEUの人的資本の開発を支援する。欧州委員会の最初の100日間の主要な取り組みとして、スキル連合は次のことを行う。

▽「基礎スキル支援制度(Basic Skills Support Scheme)」の試験的実施などを通じて、より高いレベルの基礎スキルを提供する。
▽「スキル保証(Skills Guarantee)制度」の試験的実施などを通じて、成人が定期的にスキルアップおよびリスキリングできる生涯にわたる機会を生涯にわたって提供する。
▽「スキルポータビリティ・イニシアチブ」などを通じて、EU全域の企業による採用を促進する。
▽世界的に優秀な人材を誘致する”Choose Europe”施策などを通じて、欧州経済に必要なスキルと人材を惹き寄せ、保持する。
▽「欧州スキルインテリジェンス観測所(European Skills Intelligence Observatory)」からの情報を活用した新設の「欧州スキルハイレベル会議(European Skills High-Level Board)」を土台として、強力なガバナンス基盤を構築する。

「スキル同盟」に関して欧州委員会2025年3月5日に発表したコミュニケーションには、基礎スキルに関する行動計画とSTEM教育戦略計画が付随しており、科学、技術、工学、数学(STEM)のスキルを向上させ、STEM関連のキャリアを促進し、より多くの少女と女性を惹き付け、デジタル技術やクリーン技術への移行に対する備えを強化する。

欧州委員会は2030年までの新規目標をいくつか提案している。

▽読み書き、数学、科学、デジタル・スキルにおける未達成者の割合は15%未満。一方、読み書き、数学、科学におけるトップクラスの成績者の割合は15%以上。
▽中等教育レベルの初期の職業教育訓練(VET)においてSTEM分野に在籍する学生の割合は45%以上で、そのうち少なくとも4人に1人は女性。
▽高等教育におけるSTEM分野に在籍する学生の割合が32%以上で、そのうち少なくとも5人に2人が女性。
▽ICT博士課程に在籍する学生の割合は少なくとも5%で、少なくとも3人に1人は女性。

[DW編集局]