（2025年3月5日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）、 AI セキュリティ研究所（AI Security Institute）、Feryal Clark議員による標記発表の概要は以下のとおり）

AIセキュリティ研究所の下でこのたび立ち上げられた初のチャレンジ基金（Challenge Fund）は、AIの悪用など英国の国家安全保障にとって極めて重要な領域に焦点を当て、技術に対する国民の信頼を高め、政府の「変化に向けた計画」の中心的な柱として経済全体でのAIの導入拡大を先導する。

このチャレンジ基金は、AIのセキュリティと安全性に関する緊急かつ未解決の問題に対処するために、プロジェクトごとに最大20万ポンドの助成金を用意するものであり、2025年3月5日より研究提案募集を開始した。

重要なシステムの保護やAIの悪用予防など、AIのセキュリティ上のさまざまな脅威を研究する研究者は、この500万ポンドのプログラムの一環として、英国の防衛を強化するための新たな資金を申請できる。AIの能力が進歩するにつれてリスクも増大し、強力なセキュリティ研究への投資がこれまで以上に緊急に必要となっている。

この取り組みは、研究所の新たなセキュリティ重視策を強化し、高度なAIシステムによってもたらされる最も深刻な脅威を把握し軽減するための強力な証拠基盤を構築する。また、政府はAIの潜在能力を最大限に引き出し、経済全体での導入を促進し、生産性を向上させ、「変化に向けた計画」の一環として英国国内でより革新的なAIが開発されることを目指しており、これにより英国の重要なインフラが保護されることを確保する。

[DW編集局]