[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/03/05
抄訳記事公開日:
2025/04/10

欧州委員会が廃棄物リストを更新し、バッテリーとその重要原材料の循環管理を促進

New battery-related waste codes will boost circular management of batteries and their critical raw materials

本文:

(2025年3月5日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は2025年3月5日、バッテリーとその重要原材料をより長く経済的に利用できるよう、「廃棄物リスト(List of Waste)」を更新した。

バッテリーは、グリーン移行を推進し、持続可能なモビリティを支援し、2050年までに気候ニュートラルを実現するための重要技術である。電気自動車用バッテリーリサイクルを確保にするには、ブラックマス(black mass)と呼ばれる細断されたバッテリー廃棄物の利用が不可欠である。この決定は自動車行動計画と併せて採択され、より持続可能で革新的な自動車セクターへの道を開くものである。

今回の決定により、ブラックマスは有害廃棄物として分類されることが明確になった。これにより、バーゼル条約および廃棄物輸送規則に従い、ブラックマスの輸送をより適切に管理できるようになり、ブラックマスが欧州経済に留まることが確保される。これは、循環経済への移行、原材料とエネルギーの安定的供給、EUの戦略的自律性の強化というバッテリー規則の目的を支援するものである。

欧州廃棄物リストは、EU域内の廃棄物を適切に管理し、EU内外への廃棄物輸送を管理するための重要な手段である。このリストは、人々の健康や環境に害を及ぼす可能性のある有害廃棄物を含む、あらゆる種類の廃棄物を特定し、分類している。2000年に制定されたこのリストは、科学技術の進歩に合わせて改訂されてきた。

[DW編集局]