[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省(MESR)
- 元記事公開日:
- 2025/03/07
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/14
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2025年版「男女平等に向けて鍵となる数字」(連載、全2回中の1回目)
- 本文:
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(2025年3月7日付、高等教育・研究省(MESR)の標記記事の概要は以下のとおり)
MESRは、国際女性デーの機会に今回で第9版となる2025年版「男女平等に向けて鍵となる数字」を発表した。この第9版は、高等教育、研究、イノベーションの分野における男女差に関する詳細かつ客観的なデータを提示しており、誰もが理解し、普及させ、この分野における平等の促進のための具体的な行動をとることを目指している。
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当編集局では、この主な内容を2回に分けて紹介する。1回目の今回は「女性の研究者・技術者の比率」「女性の博士課程入学者の比率」など6項目を取り上げる。
▽女性の研究者・技術者の比率
2022年における女性研究者の比率は、全体では30%である。また、企業研究者では23%となり、2012年の20%から3ポイント増加している。ITCの女性技術者では、20.1%とOECD平均(19.4%)よりは高い。▽女性の博士課程入学者の比率
2023-2024年期の科学分野別の博士課程入学生のうち女性登録者の比率は、人文社会科学で2013-2014年期より増え、59%を占め最も高く、次いで医学生物・保健学科で同じく1%増えて58%となっている。また、2013年から2023年の間の分野別の博士号取得者における女性比率の変化も同様の傾向を示している。なお、数学では、女性の博士課程入学者の比率は安定しているが、2023年の女性の博士号取得者の比率が2013年に比べて5ポイントも低下している。▽女性CIFRE研究者の比率
雇用支援制度「企業研究協約制度」(CIFRE)における科学分野別の女性の比率は、2013年および2023年の比較では、博士課程学生の性別による専門分野の特殊化が続いており、全体では女性の比率は35%から40%に、特に保健分野では53%から59%に増加している。▽期限付き契約の女性の比率
資格レベル別に見た期限付き契約における男女比率は、2014年から2023年の間、女性研究者および女性研究支援者いずれでも、男性よりも期限付き契約の比率が高く、2023年で女性研究者の22%、女性研究支援者の23%が期限付き契約となる。なお、男性の期限付き契約の研究者は17%、同じく研究支援者は20%である。▽大学等公的機関における女性研究者の比率
2012年から2022年の間、公的機関における女性の研究者の比率はほとんど変わらず、45%を下回っているが、大学およびその他の高等教育機関における同比率は35%から41%へ6ポイント増えた。▽博士論文の女性指導者の比率
博士論文の指導者に占める女性の比率は、2010年から2021年の間、徐々に上昇し、2015年に25%であったが、2021年は33%に達した。(つづく。次回は4月16日に掲載予定です)
[DW編集局]